珈琲豆
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粉の量について

ブログ 2023年11月1日

今回は「粉の量」について述べたいと思います。
粉の量は、濃度が変わるだけではなく、苦味/酸味のバランスなどにも影響を与える重要な項目です。ぜひご覧ください!

粉の量を増やす

粉の量が増えると、粉あたりの抽出量が減ります。
例えば、5gで150cc抽出すると粉1gで30ccを負担することになりますが、30gで150cc抽出すると粉1gあたり5ccしか負担がありません。
そのため、粉の量を増やすと未抽出寄りになります。つまり抽出されやすい酸味系の味わいにバランスが傾くことになります。酸味が多めで濃度が高くも複雑さはあまりないコーヒーになるので、濃いけれど、比較的明るくサッパリとした印象になるかと思います。香りに関しても明確で明るい印象になります。
ですので濃いコーヒーが飲みたい場合、「重厚で暗い」印象のコーヒーが良いか「明るくサッパリ」が良いかで取るべき方法は変わってきます。
「重厚で暗い」印象にしたい場合、豆の量を増やすのではなく、挽き目を細かくするほうが求める味わいに近づくかと思います。

粉の量を減らす

粉の量を減らすと、粉あたりの抽出量が多くなり過抽出気味になります。
この場合あとから抽出される苦味・雑味・複雑さにバランスが傾きます。濃度は下がり、苦味成分を含めた様々な成分が抽出されるため、複雑さやコクが、濃度が低いわりにはあるという印象になります。
香りも起伏が少なく、奥ゆかしさを感じる仕上がりになります。ただあまり粉の量を減らすとコーヒーの美味しさの要である「香り」が弱くなりすぎるので、微調整に留めると良いです!以上のことから、薄め(淡め)のコーヒーが飲みたい場合、「薄め」といっても「マイルドな印象」にしたいか「瑞々しい印象」にしたいかで方法が変わると言えます。
瑞々しくサッパリした印象にしたい場合は豆の量を減らすのではなく、挽き目を粗くするほうが効果的です。

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