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2023年12月26日
子供のかかとの痛み。症状説明と治療方法について
子供のかかとの痛み。成長期の子供がかかとの痛みを訴える多くの原因は骨端症だと思います。
踵骨骨端症(セーバー病)
10歳前後の男の子に多く見られる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛、歩行時痛が主症状です。過激な運動の後に症状が出ることが多く、かかとの痛みのためつま先歩きになることもあります。男の子に多く見られます。
踵骨にはアキレス腱や足底筋膜が付着しています。運動をした際に、かかとの軟骨部分がアキレス腱や足底筋膜によってひっぱられることにより炎症が起こり、痛みを引き起こすのが原因です。
踵骨に血流障害が起こり、踵骨骨端核の壊死または骨軟骨炎を発症するのがこの病気です。外傷が原因となって発生する場合もあります。
セーバー病の主な原因は運動のやり過ぎなどによるオーバーユーズなのでまずは、運動を中止させ安静にすることが重要です。
痛みが強く続く場合には、かかとに体重をかけないようにするため、松葉杖または、足底挿板を使用します。患部へのアイシングも有効的です。
セーバー病はかかとの軟骨が完全に骨化するまでは再発することがありますが、成長にともない完治する障害です。
そのため、特定の治療法はありません。